手術後、血糖値が上がり血糖値コントロール(経口血糖降下薬)が必要になりました。(^^;)糖尿病、血糖値の高い人は手術要注意!

今回の卵巣嚢腫の手術・入院では、いろ~~んな予想外の出来事がありましたが、

「血糖値」もそのひとつでした。

 

入院前に、内科の医師から

『ヘモグロビンA1cが7を超えたら手術してもらえませんよ~』

って言われましたが、それは、

私を本気にさせるハッパ(脅し?)かと思っていましたが、さにあらず。

 

 

入院したら、内科の若い医師が病室に来て、

『 血糖値が高いと術後によくないので、明日から毎食前と就寝前に血糖値を計ります。

 血糖値が高いようだったら、血糖値コントロールをしないといけません。

 血糖値が高いまま手術には入れないので、

 血糖値が250を超えたら、インスリンを押さえる薬を服用してもらいます。

 手術後も血糖値が高いようだと、術後の回復に差し支えるので、

 退院まで血糖値検査はし続けます。』

って、言うじゃありませんか。

 

えーー!?!?

血糖値って、そんなに重要なんですかーー!( ・_・;)

そこまでの認識・覚悟はありませんでした。すいません。

 

 

婦人科で入院したのに、

私自身がリクエストしたわけじゃないのに、

婦人科病棟に内科の医師が来てくれるなんて、

科を越えた横断的な診察が受けられるなんて、

さすがは大学病院。素晴しい! (あたりまえのことですか?)

ありがたいことだけど驚きました。

先生の言葉は脅しではなかったのですね。

 

 

入院翌日から、毎食前と就寝前に血糖値測定がはじまりました。

指先を針でチクッとさして、血を少しだして、

血糖値測定器で測ります。

 

毎食前の血糖値測定で250を越えなかったら、

看護師さんが、「食事OK」の三角コーンをテーブルに置いていきます。

20120912_cone

食事配膳のおねえさんは、

この「食事OK」の三角コーンがないと食事をくれません。(^^;)

 

たまに、血糖値を計った看護師さんが、三角コーンを置き忘れることがあります。

そんなときは、

『血糖値は大丈夫でしたよ。ほんと。250越えてないです。』って、私がいくら言っても、

食事配膳のおねえさんは、ニコニコするだけで、絶対に食事を置いていってくれません。(^^;)

 

「確認してきます」って言って、ナースステーションに行き、

担当看護師から直接確認できるまで、食事を持ってきてくれません。

徹底してます。

オアズケをくらった犬のように、(^^;)

しばらく、マテ!です。

スバラシイ徹底ぶりでした。(^_^)

それぐらい、手術時・手術後は血糖値コントロールが大切ってことで、身に染みました。

 

内科に通院して検査していたときは、

朝、何も食べずに採血するので、空腹時血糖値しか知りませんでした。

が、毎日、毎食前に計ってみたら・・・・

血糖値が乱高下しているのが分かりました。

 

【入院翌日からの血糖値】

年月日 朝食前 昼食前 夕食前 就寝前  
2012/8/23(木) 253   180 90 入院翌日、注腸食、夜21時から絶食
8/24(金)   108     手術日、絶食
8/25(土)     152 163 手術1日後、朝食なし、昼食なし、夕食から五分粥
8/26(日) 129 172 113 182 手術2日後、全粥
8/27(月) 116 202 136 179 手術3日後、普通食
8/28(火) 132 216 168 183 手術4日後
8/29(水) 130 231 135 225 手術5日後
8/30(木) 131 178 106 243 手術6日後
8/31(金) 133 166 114 235 手術7日後
9/1(土) 124 161 126 123 手術8日後
9/2(日) 144       手術9日後、退院

 

入院翌日の朝、いきなり250超えしました。

理由は分かりません。病院食しか食べてないし、水かお茶しか飲んでません。

きっと、入院によるストレスでしょう。

血糖値って、ストレスでも上がるそうです。

 

血糖値の標準値は、

空腹時血糖値が、80~110mg/dlが良いらしく、悪くても100~130以内だそうです。

食後2時間血糖値は、140未満。

つまり、140を超えるのはダメよ、と。

ましてや、200を超えちゃうのはダメダメよ、とのこと。

 

私の血糖値、

150超えは黒の太字、200超えは赤の太字にしてみましたが、

昼食前と就寝前がダメダメですね。

 

 

 

【手術するとき、血糖値が高いとなぜいけないのか?】

血糖値が高いとなぜいけないのか?を聞いてみました。

・高血糖が続くと体の抵抗力、免疫機能が低下する。

・傷の回復が遅くなり、細菌に感染しやすくなったり、化膿しやすくなる。

 

今回、術後に炎症反応があったり、菌に感染したりして、退院に時間がかかった理由、そのものズバリでした。

卵巣と腸の癒着があったことが大きな原因ではありますが、

糖尿病、高血糖で抵抗力・免疫力が低下していたことが、

回復を遅らせたことの原因のひとつでもあったでしょう。すいません。(>_<)

 

国立がん研究センターのがん情報サービスサイトにも、

「手術療法を受ける方へ」のページに書いてありました。

がんの手術だけじゃなく、どんな手術にも共通して、糖尿病は要注意なのでした。

 

 

【食後の高血糖を押さえる薬を服用することに】

200を越えてしまうようなダメダメな高い血糖値は、

入院前からそうだったかというと、そうとは限らず、

手術によって乱高下してしまっているとも考えられるそうです。

 

が、このまま高血糖が続くとよくないので、

しばらく、食後の高血糖を押さえる薬を服用することになりました。

インスリンの分泌を高める薬だそうです。グルファスト。

 

 

20120912_glu_kusuri

 

食事をする直前に飲みます。

直前って、ほんとうに直前で、

グルファストを飲んだら、5分以内に食事をはじめないと

速効性があるので低血糖になってしまうのだそうです。

 

(参考)

経口血糖降下薬(wikipediaサイト。グルファストが、速効型インスリン分泌促進薬であること、作用の仕方が分かりやすく詳しいです。)

グルファストの説明(「病院でもらった薬の値段」サイトのグルファストページ。とても分かりやすいです。)

 

 

とうとう、糖尿病の薬を飲むことになってしまい、ショックです。 

乳がんの抗がん剤治療中に、デカドロンのせいで血糖値が急上昇して、

それ以来、血糖値が下がらずに糖尿病になってしまったわけで、

抗がん剤の副作用を抑える薬で糖尿病になってしまうなんて、

なんか、とばっちりくったみたいで、納得いかない。(;_;)

 

糖尿病の薬なんて飲みたくない。イヤだ-!

と、元看護師の親友に愚痴って、ぼやいたら、

 

『 200越えの血糖値が続くようだと、

 インスリンを出そう出そうと膵臓が頑張りすぎてしまって疲れてしまうよ。

 疲れてしまって膵臓がダメになったら困るから、薬で少し助けてあげるだけだよ。

 200越えの血糖値って、正常な人の2倍の糖が血管を流れているということ。

 そんなドロドロの血液が全身を流れていたらマズイでしょ。 

 血糖値が落ち着いたら、飲まなくてもよくなるから大丈夫だよ。』

 

と、分かりやすく子どもをなだめるように諭してくれました。

のんちゃん、どうも、ありがとう!

 

 

デブは万病のもと!

体重を10キロ減量できるまで、今度こそ、ガンバリマス!!(*^_^*)

 


 

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内膜症性嚢胞で子宮と両卵巣を腹腔鏡下手術で摘出。手術後の発熱・炎症反応・感染の治療メモ

退院してから1週間が経ちました。

ようやくフツーのスピードで歩けるようになりましたが、

5年前の乳がん手術、2年前の子宮筋腫の手術のときと違うなと思うのが、

体力の衰え加減。リカバリーの遅さ。

 

近所に買い物に行く途中、少しひと休みしたくなりベンチで休憩したり、

帰宅したら、しばらくダラ~ンと横になりたくなったり。(;_;)

 

年齢のせいでしょうか?

それとも、手術侵襲のせいでしょうか?

きっと両方でしょうね。

 

今回ばかりは、自分を過信せずに、疲れたら休むようにしています。

でも腸閉塞を防ぐために動きなさい、とも言われているので、無理しない程度に歩くことも必要で、無理せず頑張ってます。

 

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忘れないうちに、手術の様子、手術後の発熱・炎症反応・感染の治療経過をまとめておきます。

 

【手術2日後に強い痛みと発熱】

手術当日と翌日までは発熱があるのは当然なのですが、

2日後になっても熱が下がらず、

右下腹部(右卵巣と腸の癒着があった箇所と思われます)に

ズンズン、ズキーンと繰り返す強い痛み。

 

ロキソニンを飲んでも、痛み止めの点滴をしてもらってもあまり効かず。

ナースコールで「痛み止めの座薬をお願いします!」と懇願するほど痛かったです。

座薬チェックインしてもらって1時間ほどして、ようやく痛みが治まってきました。

 

痛み止めを飲んでると熱も一緒に少し下がるのがふつうなのですが、

38度を超える発熱あり。

 

【手術3日後。炎症反応あり】

朝、熱が高いのと、痛みが強いので、採血して調べてみることに。

結果、炎症反応がありました。

炎症反応を示すCRP値が高かったと思われます。

数値は聞いてないので、今度の外来で聞いてみようっと。

 

【抗生物質の点滴】

手術当日と翌日の術後定番の終日点滴が終わったのですが、

抗生物質の点滴が追加で続きました。

手術3日目から7日目まで5日間、毎日朝と晩に点滴追加。

 

20120908_kouseizai2

点滴台からは解放されましたが、点滴の針はそのまま留置。

ネットの中に点滴針が刺さったままになっていて、点滴するときにチューブをくっつけます。

 

怪我しているみたいで痛そうに見えますが、針が動かなければ痛くありません。

こうすれば、点滴針を毎回抜き差しする必要がないので便利です。

 

20120908_kouseizai1

抗生物質、セフメタゾール

術後3日目から7日目まで5日間、毎日、朝と晩に点滴してました。

 

抗生物質のおかげでしょうか、

点滴投与しはじめてからは、毎日少しずつ熱が下がり、

術後7日目、点滴最終日にやっと平熱に戻りました。

 

 

【細菌検査】

感染がないかを調べるため、血液培養のための採血をしました。

違う場所2箇所から採血するとのことで、1箇所は左腕から採血。

右腕が使えないので、もう1箇所は鼠径部(脚のつけね。いわゆるオマタ)から採血されました。(;_;)

 

細菌検査のための採血なので、消毒がすごく念入りでした。

黄色いヨードチンキで、たっぷり広い範囲に消毒されます。

オマタのまわりが、ヨードチンキで黄色になったのには参りました。(^^;)

内診で、オリモノ検査もありました。

 

検査の結果、

膣の縫合付近から菌感染が認められたそうなのですが、

何の菌に感染したのか聞きそびれているので、これも次の外来で聞きます。

 

【抗生物質・抗菌剤の服用】

抗生物質の点滴が終わってからは、

抗菌剤クラビット500mgを1週間、服用しました。

20120908_kouseizai3

この抗菌剤・クラビットという薬、やたら大きいのです。

他の錠剤の倍ぐらいの大きさがあって、飲み込むのに勢いが必要でした。(^^;)

 

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術後の発熱の原因と対処は、こんな感じでした。

 

腹腔鏡の手術なので、うまくいけば術後4~5日で退院できるはずでしたが、

結局は術後9日目にやっと退院。長くかかってしまいました。

 

腹腔鏡下手術であっても、開腹しないだけであって、

お腹の中の手術は変わりないのだから、手術をバカにしちゃいけませんね。

手術は手術。

お腹に大きなケガをさせているのですもんね。(^^;)

 

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退院して嬉しいのは、やはり食事。

 

20120908_sanma

秋を感じるサンマづくしの夕飯にしてみました。

秋刀魚の塩焼きにお刺身。

おいしいご飯がいただけるって幸せですね。(*^_^*)

 

 


 

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昨日退院しました!卵巣内膜症性嚢胞の手術は、右卵巣と子宮と大腸が癒着してて、6時間半もかかりましたが無事終わりました。

昨日やっと退院できました!

久しぶりにパソコンの前に座っています。

 

いつもだったら、入院中にもノートパソコンを広げて、

入院中の実況中継さながらに、

その日あったことをブログに書いていたはずなのですが、

今回は術後がしんどくて、とてもパソコンを広げる気になれませんでした。(;_;)

 

というのも、

お腹をあけてみたら、

右卵巣と大腸がひどく癒着していたとのこと。

 

さらに、

子宮筋層にも子宮内膜が入りこんでおきる子宮腺筋症にもなっていたらしく、

右卵巣と子宮と大腸がひどく癒着していたとのこと。

 

なので、癒着をはがすのが大変だったらしく、

全部で(麻酔の時間も含めて)5時間で終わる予定の手術が、

6時間半以上もかかってしまいました。

午後1時に病室を出て、戻ってきたのが午後8時。

家族は待ちくたびれたそうです。

 

 卵巣と子宮と大腸の癒着というのは、

これだけ検査器機が進歩していても、CTや超音波エコーなどの

外から検査する方法だけでは分からず、

お腹をあけてみないことには分からないのだそうです。

 

ってことは、今回、手術するかどうか、迷っていた時期がありましたが、

遅くなればなるほど、症状は悪くなっていたはずでしょうから、

結果、手術することに決めて大正解だったわけです。

 

薬で女性ホルモンを止めて偽閉経状態にして様子を見ようとか、

年齢的にも閉経間近だからもう少し痛め止めで様子を見るとか選択肢はいくつかありましたが、

癒着してしまっていたわけだから、他の方法では、

痛みをトルことはできなかったわけですよ。

 

手術をする決心をしていなかったら、と考えると恐いですね。

 

手術は無事に済みましたが、

今回は術後の発熱が長引いてしんどかったのです。

なぜ、長引いたのか?はまた明日にでも書こうと思います。

 

ほかにもね、今回は生まれて初めての

うんち事件などもあり、術後日記のネタは豊富です。(^^;)

今日はこのへんでおしまい。

 

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乳がんのリンパ節転移で右脇リンパ節郭清しているので、

採血や血圧測定で右腕が使えません。

慶應義塾大学病院、婦人科病棟では、間違いが起きないように、

入院中はベッドに、こんなパネルをつけてくれます。

20120903_panel1

このパネル、2年前の子宮筋腫手術のときにもつけてくれたのですが、

2010年10月の日記はこちら

そのときのパネルからバージョンアップしてました。

 

2010年10月のパネルはこれ↓

20101031_bed2

 

今回のパネルはこれ↓

20120903_panel2

かなりバージョンアップしていました。(*^_^*)

 


 

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